私の話
まず最初に書いておかなれればと思った事は火事を経験した事 これは裏の住人が自分で配線したのが原因で夜中に漏電による火災だった 家族と従業員が避難し私がいないのに気付いた父助けに来てくれた 熟睡してこの騒ぎに気付かなかったのです 寝ぼけているなかで目にした事は 台所が燃え始めていて 従業員のひとりが腰を抜かして立てなで居た事 近く銭湯があり 親切にお風呂を提供してもらいました この火事で火元は子供二人と母親が焼死 当事者は二階から飛び降り腰の骨折で済み 後で毛布一枚で終わり 私の家は半焼でその当時火災保険に加入しておらず 私の家の家業は抜染業で これは風呂敷に家紋や名前を入れる仕事で運悪く一万枚位の風呂敷を預かっていたのと 父の戦友の娘を預かって居てまの悪いことに結婚衣装が焼けてしまい 家の修繕もと云う事でお金の苦労が大変だったと思った 母はそれから保険に入っとけばとよく愚痴をこぼしていた 私は学校に天気いいのに長靴でしばらく登校していた記憶が残っている ただ今思うと昭和と云う時代が懐かしい 書いていてふと思い出した事がある それは小学校四年の時だったと思う 同じクラスに両親が神田で宝石貴金属を営んでいる少年に浅草の花屋敷に行かないかと誘われまず驚いたのはタクシーを拾って浅草まで行った事 このことだけでドキドキしていたのに 花屋敷で豪遊していたら地元の少年に声をかけられ 路地に連れていかれた これが俗に云うかつあげか 相手は三人その中の年長者を思い切り突き飛ばし 交番まで走った 分けを話てお巡りさんと相手を探したけれど見つからず お礼をいい別れたところ 月世界と云うところで 今度は相手が私たちを探しているではないですか それも中学生も交じっているでわありませんか 慌ててまたタクシーに乗り冒険は終わり 私はその後十年以上浅草は足が向かなかった 教訓子供に大金を与えてはいけない