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肘内障の話
2018/10/04
タイトルに書いてある読み方は ちゅうないしょうと読みます 聞きなれない病名でしょう でも幼児の腕がはずれたとか脱臼したとか なかにわ肩がはずれたと思っている親御さんが多かったのです 開業当時から月に一人か二人は見ていました 中には夜中 救急車で 見てもらったのが専門医でなかったのでしょう 何ともないと云われ帰って来たけれど 腕を使わないので心配して連れてきた患者もいました まず七歳以下の子供の肘の関節が出来あがってないので レントゲンでは うつらない 腕を引っ張ったり 寝返りで腕が下になり捻じれ時 原因は橈骨小頭に着いている輪状靭帯のゆがみで 整復は 簡単 患部が右なら術者の左手は患者の橈骨小頭部を親指で押さえ術者の右手は患者の手首より上を持ち 軽く牽引しつつ回外し屈曲 その時 クリック音がなければ 今度は回内しながら伸展し屈曲し整復終了 これ書いていて思い足したことがあった 昭和三十八年頃 東京日本橋本町に住んでいた時 それは熱い夜だった 三つ下の弟と散歩中 舗装されている道路寝に寝てみると気持ちよかった 弟も真似をして寝たのですが まさかそのまま寝ているとは思っていないので家に帰ったのですが しばらく経っても帰ってこないので 様子を見にいくと 近所のおばさんに 弟さんは車に轢かれ救急車で運ばれたと云うではありませんか 幸いどこも異常がないと云われ家に帰ってきたのですが 右腕を使わないのです 何日かたっても使わないので室町にある接骨院に連れて行き 見てもらったところ はずれていた
とのこと 書いているうち 昔を思いだしました また次回